| 夫婦の愛、家族の愛、初めての恋、そして師弟の愛———混迷を深めるこの時代に、すべての日本人に捧げる普遍の「愛」を紡ぐ物語。
 
 【intoroduction】    
   この秋、<日本人の美しき礼節と絆>を、日本最高のスタッフ・キャストが絶妙なアンサンブルでスクリーンに映し出す、感涙のヒューマンドラマが誕生します。
   原作は、時代小説として破格の累計発行部数50万部を超える葉室麟著「蜩ノ記」。2012年第146回直木賞選考会では満票で受賞が決定し、浅田次郎氏に「これまでにない完成度」と言わしめた秀作です。 演出をして、脚本も自ら手掛けるのは、黒澤明監督の小泉堯史監督。「雨あがる」(00年)、「阿弥陀堂だより」(02年)、「博士の愛した数式」(06年)、「明日への遺言」(08年)と人間の内面を丁寧に描き、静かな感動を呼ぶ名作を作り続けています。特に“師弟関係”を描くことに定評のある小泉監督が、自身のへの想いを重ねながら新たな感動作を生み出します。 気高い武士の生き方を貫く戸田秋谷には、「十三人の刺客」、「最後の忠臣蔵」(10年)など、重厚な演技で人々を魅了し続ける日本映画界の至宝・役所広司。秋谷の人間性に惹かれ成長する壇野庄三郎には、「永遠の0」(13年)での日本中を感動の渦に巻き込んだ名演技が記憶に新しく、本年のNHK大河ドラマ「軍士官兵衛」の主演を担う、まさに次世代を背負って立つ、若手NO.1俳優・岡田准一。役所と岡田は初共演となり、劇中内での師弟関係がそのまま演技者としての関係性に繋がり、この上なく絶妙な間合いを生み出しています。そんな庄三郎に心惹かれていく秋谷の娘・薫には、2012年NHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」の主演を果たし、数々の映画・TVドラマへ出演、国民的女優として圧倒的な人気を誇る堀北真希。そして、夫を信じ深い愛情で尽くす秋谷の妻・織江を、黒澤明監督作品「乱」(85年)、「夢」(90年)に出演、小泉監督作品へは「雨あがる」以来の出演となる、日本を代表する名女優・原田美枝子が演じ、慈愛に満ちた演技で深い感動を呼び起こします。 四季折々の美しい風景の中で描かれる日本映画の真髄、どうぞご期待下さい。 |