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遠藤 株式会社ネオアートトラストさんの設立はいつでしょうか?
廣江 平成18年8月28日です。
遠藤 会社を立ち上げられたキッカケなどは何かあったんですか?
廣江 もともと、私自身は消防設備関係の職人をやっておりまして、10年間勤めていました。「30歳までには自分で事業を起こしたい!」という、二十歳のときからの目標があり、その際には住宅に携わる仕事をしたいという思いを持っておりました。
遠藤 では若い時からの夢が叶ったんですね。
廣江 そうですね。もともと私は人とお話をするのが好きなので、お客様と一生のお付き合いをさせて頂く事が出来る仕事をしていきたい、その思いで会社を興しました。会社を立ち上げる際に、私の得意とする設備関係の仕事以外の、職人さんの作業をまずは自分で体験し、親方や先輩方の職人さんが「どういう思いで仕事をされてるのか?」また、「お客様がどういう思いで、夢や希望を持ちながら住宅を建てたいと依頼したのか?」そして「会社としてそれを請け負う側」、という3つのアタッチから、いかに心と心のお付き合い、そして次に繋がる信頼関係のビジネスができるかという挑戦をしている最中ですね。
遠藤 一つの視野だけでなく、様々な角度からお勉強なされていて、それぞれの立場に立つことでわかる事ってすごい大きいですよね。現在、請け負っていらっしゃるお仕事の内容を教えて下さい。
廣江 もともとデザインとかアート的なものに非常に興味がありまして、以前左官作業をやっているときにモルタル造形というものと出会ったんです。モルタル造形というのは、モルタルという建築資材を壁に塗り、全て手作業で彫刻のようにレンガや擬岩、擬木などを作っていくんです。代表的なのが某テーマパークの外壁などにもモルタル造形が使用されており、職人が一つひとつ彫刻で彫っていきながらテクスチャーをつくっていく、その技術に驚きまして、こういうものもあるのかと、とにかくそれを私自身がやりたくなったんです。それで左官をやりながら、モルタル造形の職人さんに教えてもらい、どんどんのめり込んでいってしまったんですね。ですので立ち上げ当初は、リフォームとモルタル造形からスタートし始めました。一般の方でモルタル造形を知らない方がほとんどですが。当社の一番の特色として、モルタル造形を標準仕様で住宅に塗っていきたいなというところなんですね。ネオというのは新しい・神秘的な、アートというのはデザイン性のあるもの、トラストは信頼関係という意味で、『ネオアートトラスト』という名前で会社を立ち上げました。こちらの写真をご覧ください。これはもともと全て平らな壁なんです。その上からモルタルを塗っていき、一つひとつ削って、彫って石の表情を出していくんですね。
遠藤 モルタルとはどんな材料なんですか?
廣江 モルタルは壁を塗る骨材が入っていないセメント系の左官材なんです。
遠藤 すごいですね、こういったものを街でみると、レンガや石を埋め込んでいるのかなと思ってました(笑)。一般の住宅でモルタル造形をご注文される方は多いのですか?
廣江 多くはないですね。まだまだ知られていないので、当社からどんどんモルタル造形の魅力を発信していけたらなと考えています。
遠藤 日本人でモルタル造形の技術ができる人は少ないですか?
廣江 まだまだ少ないですね。モルタル造形は職人というよりもアーティストに近いかもしれません。うちで施工している職人も、美大の彫刻科専攻卒業だったり、そういった形でアートの勉強をしている人間が一つひとつ作っていくので、本当に感性が試される技術だと思います。
遠藤 すごいです!「モルタル造形」私も初めて知りました。風合いの出し方など独特ですね。
廣江 建材だけではどうしても表現しきれないものがあります。そういった細かいものはモルタル造形の技術であれば可能なこともあります。お客様によってはニセモノでしょと言われてしまうんですよ。実際、本物か偽者かの目線で見られてしまうとどうにもならないんですね。石やタイルなど本物で表現できるものであれば、そのほうが絶対に良いですね。ただ、それが曲線だったり、もっとアンティーク調だったり、かすれた感じ、100年前のヨーロッパの雰囲気を出したいっていう場合ですと建材だとなかなか難しいので、であればモルタル造形で作りましょうという形になるんです。
遠藤 最後に読者にメッセージをお願いします。
廣江 例えば住宅でしたら、こういうものをやりたい、ああいうものをやりたいという夢をあきらめて頂きたくないんです。探せば必ずご希望に沿ったものを形に出来る業者がいますので。夢を一緒に追いかけながら、一つの夢を実現し、また次の夢を一緒に考えませんか?という提案ができれば、一番うれしいですね。
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