40年前から教科書で愛される、国民的児童文学が感涙の映画化。
【Intoroduction】
昭和12年(37年)日中戦争から始まる太平洋戦争のために7人の息子が次々と兵隊にとられ、そのたびにキリの木を植えて、息子たちの無事を祈るおかあさんの姿が母子の愛を、戦争がもたらす悲しみを子供たちに訴え続けてきました。
おかあさんとおとうさんの出会いから物語を始めます。7人の子供たちに恵まれ、慎ましやかながらも幸せな家族を築いていく主人公・ミツ。そこには、当時の日本中のどこにでもある、普通の人びとの暮らしが描かれていきます。そしてそんな日本中のおかあさんが直面した戦争という現実。「お国のために」と戦地に出征する息子をただ見送らなければならない悲しみ、帰らぬ息子をひたすらに待ち続けることしかできない苦しみは、「おかえり」「ただいま」と言える当たり前の日々ががいかに尊く大切なことかを、現代に生きる我々に訴えかけてきます。
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