若き日のブッダは何を夢見て、葛藤し、何を見つけたのか——
【Story】
2500年前のインドの地。他国と覇権争いをしているシャカ一族のシャカ国で、世継ぎとなる王子が誕生した。地上のありとあらゆる生き物たちに祝福されるかのように生を受け、「世界の王になる」と予言を受けた彼の名は、シッダールタ——のちのブッダ。やがて人々の苦しみと死に心を痛める青年に成長したシッダールタは、何不自由ない恵まれた身分を捨て、真実を求める旅へ向かう。
そんな中、シッダールタはさまざまな巡り合いを果たすことになる。未来を予知でき、自分が死ぬ日も知っている不思議な少年・アッサジ。そのアッサジに、30年後に息子に殺されると予言されてしまったビンビサーラ王。苦行の意味を 示すために自らの目を松明で焼いた、自分にも他人にも厳しい男・デーパ。またシッダールタは、幼い頃に城の外で出会ったタッタとも再会する。シャカ国を狙う大国・コーサラ国に母と姉を殺されたタッタは、シッダールタに王国に戻ってもらい、コーサラ国を倒して欲しいと願っていた。そしてそのタッタの隣には、 かつてシッダールタと想いを通わせながら、身分違いのために引き裂かれた、女盗賊・ミゲーラの姿が。今はタッタと暮らすミゲーラは、変わり果てた姿になっ ていた。
国も家族も捨てて、修行の旅を続けるシッダールタは、アッサジが自らの命をオオカミの子供たちに捧げるのを目のあたりにし、死と隣合せの過酷な苦 行に身をゆだねる。道を求め、苦しむシッダールタを、彼を生んで7日後に天上人となったマーヤー天は、見守るが・・・・・・。
一方、インドで強大な勢力を誇る大国・コーサラ国では、ルリ王子がシャカ国を侵略すべく、動き出していた。自らの出生に端を発して、シャカ一族と王子のシッダールタに憎しみの炎を燃やすルリ王子。未来を求めて出自を忘れようとするブッダと、過去にこだわって出自にとらわれるルリ王子。国を捨てた男と、その国を滅ぼすために戦う男の 相反する思いが交錯した時、彼らに関わる人々すべてが、そしてこの世界が、大きく動き出す! |