リビングライフ Report イタリアン ラ・ムッシェル
ラ・ムッシェル
 自家製生地で焼いたピッツァは特にオススメ!素材が活きていて一口食べればみんなも思わず「ボーノ(おいしい)!」
暖簾代わりの大きなイタリアの国旗が目印
 「今夜はイタリアンなんてどうですか?」そう言われると、ついつい敷居の高そうなかしこまった専門店をイメージしてしまう人もいるのではないでしょうか。ここ、ラ・ムッシェルの店内は木の温もりが心地よくて、オーナー夫婦の手書きのメニューなど、随所に工夫を凝らした手作り感たっぷりのかわいいお店。行ったことはないけれど、きっとイタリアのどこかの片田舎にこんなお店が確かにありそうですね。

●ラ・ムッシェル
パスタ・ピザ・イタリアン・創作料理

住所/埼玉県さいたま市見沼区東門前330-6

TEL/048-686-3739
予約TEL可

営業時間/ランチタイム11:30〜15:00
ティータイム15:00〜17:00
ディナータイム17:00〜22:00
定休日/ 水曜日

オフィシャルHP

焼きたてピザ
創作イタリアン料理


西本 ご夫婦で営業されているイタリアンのお店だそうですね。店内はイタリアンといっても気取らずに食事が楽しめそうな心遣いが感じられます。もう、オープンしてどれくらいになられますか?
貝山 オープンは2005年の4月になります。実はチラシなどの宣伝活動はほとんどやったことがなくて、口コミだけで今日までやってきたようなものなんですよ。
西本 今のお仕事を始められた経緯など聞かせていただけますか?
貝山 一番のきっかけというと、8歳の頃までさかのぼるのですが…父親が外資系の仕事をしていた関係でクラブでの集まりなどよく連れていかれてたんですね。昭和50年代ですから、当時で1万5千円、今なら3〜5万円くらいのフルコースの料理をそのときにいただいたんです。たかだか小学2年生の身分でしたが、非常に衝撃的でした。そのときの「おいしい!」という気持ちは「楽しい!」に近い感動でした。その直後に「どうでしたか?」と言ってコックさんが現れたんですが、私の目にヒーローのように眩しく映っていましたね。
西本 8歳でフルコース!では、それから運命に導かれるように?
貝山 そうかもしれません。料理人を目指し始めた私は15歳で地元静岡から埼玉へ出てきて、ホテル系列の調理師専門学校で勉強しました。本場海外での修行などいろいろな環境で勉強していく中、栄養士の資格を持った今の奥さんと出会い、この地に落ち着くことにしました。そこで当時、焼き鳥屋だったこの店舗を「居ぬきでやらないか」と勧められたんです。周囲には「食べられるお店」はあったんですが、「食べさせるお店」はなかったんですね。だったら、自分がそういう店を出してやろうじゃないかと。
西本 「食べさせるお店」ですね。オーナーの自信のほどがうかがえます。イタリアンで出そうと決めたのは?
貝山 実際に自分が本場で勉強してきて、イタリア料理の素朴さにとても魅力を感じていたからです。日本に伝えられているイタリアンは視覚などにもこだわった、見せて食べさせるフレンチに近いんですね。でも、本場のイタリアンの魅力というのは素材を生かしたもので、例えばパスタなら塩やライ麦、オイルだけで食べるマンマの味なんですよ。飾らない素朴な田舎料理の魅力をお客様に伝えたかったからです。
西本 店内においてある黒板に書かれているのが定番メニューですか?パスタやピザ、おまかせなどもありますね。
貝山 そうですね。それはランチメニューになります。夜はメニューらしいメニューというのはないんですが。
西本 え?というと…
貝山 市場から仕入れてきたメニューから、お客様に選んでもらって味付けまで決めてもらうんです。一つの食材からは何十、何百のレシピが広がります。私がこれまで見たり、聞いたり、感じたりして得たものをいろんな形で伝えたいですね。
西本 日本とイタリアでは気候の違いがあると思いますが、それはお料理の味付けにも影響されますか?
貝山 実は日本とイタリアの気候って非常に似ているんですよ。だから、味の大きな違いもありません。ほとんど本場に近い味を提供させていただいています。
西本 お料理の材料の仕入れはオーナーご自身が行かれるんですか?
貝山 もちろん自分で行きます。大抵、浦和か大宮ですが、いいものがない場合は築地まで行くこともありますよ。逆に、作る人間が見ずして料理を作るほうに疑問を感じます。今は、レンジで温めれば食べられるものなんていくらでもあるじゃないですか。どれも平均的においしくて、安全かもしれません。でも、そこには感動がないじゃないですか。「食」って人間の基本ですよね。材料選びから真剣に選んで、気持ちを込めて作って、そうやって食べてもらうことによって食べた人の体も気持ちも温まると思うんですよ。「また、明日からがんばろう!」って思われるものを出すことは料理人の仕事だと思うんです。
西本 最後になりますが、子供の頃からの「コックさんになる」という夢は叶いましたが、今後の新たな夢はありますか?
貝山 そうですね。仲間が集まって食べて楽しめるお店を作りたいですね。ガーデニング付きのウェディングレストランなんか究極の夢の形ですね。集まった仲間が幸せになれるお店を作ることが、私たちの最高の幸せだと思います。
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