Report 木村照創作工房
アンティーク家具や古い建材を利用した、温もり豊かな住まいづくりを得意とするのは横浜市青葉区の設計・施工事務所 木村照創作工房。
天然素材を生かした住まいづくり
木・石・泥・レンガ…プリントされた擬似の材料は使わず、天然素材にこだわった住まいづくり。手間隙を惜しまず作られた環境は、施主のライフスタイルを十分に理解し、現代の住宅事情における耐震設備への配慮などももちろん兼ね備えながら、住むほどに味わい深い趣を残す。「人が住む家とはこういうものだったんだ。」木村照創作工房ではそんな「住む喜び」を次世代に伝えていける住まいづくりを目指します。
●木村照創作工房
設計・施工事務所
住所/神奈川県横浜市青葉区青葉台2-18-11
TEL/ 045-989-4832
FAX/ 045-989-4833
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西本
木村照創作工房さんは、味のある家具や建材を利用した温かみのある住まい作りに定評のある建築設計・施工事務所だとうかがっています。こちらの会社はいつ頃からお始めになられたのですか?
木村
この仕事自体は1989年頃から始めたものですが、会社として新たにスタートしたのが2000年頃ですね。
西本
今の会社を始められるようになったきっかけは?
木村
もともと私がものづくりが好きで、大学卒業後に知人のつてで設計事務所に入れてもらったのが始まりでした。人材の募集はしていなかったんですが、「給料はいりませんから」とかなり強引に入れてもらったんですよ。でも、さすがに社長も給料なしではつらいだろうと、生活するための最低限のお給料をもらいながら働かせてもらいましたね。
西本
では、そちらで身につけた様々な技術を磨かれて、現在のお仕事のベースになっていると?
木村
そうですね、ところが入社して2年半ほどで社長が会社を離れることになったので、それ以降はそれまでお世話になったいろいろな会社のお仕事を手伝わせていただきながら、いろいろな勉強をさせてもらいましたね。
西本
主にどういったお仕事をされていたんですか?
木村
店舗内装設計の仕事を中心に、変わったところではアミューズメントパーク内で使われる「岩」などのデザインも行っていました。独立してからは、店舗からだんだん住宅の依頼が増えてきました。
西本
施工例の写真など見せていただくと、古い建材やアンティークな家具を使った趣のある住まい作りがたいへん特徴的ですよね。このような住まい作りをご提案されるようになったきっかけとは?
木村
独立して間もなく、イギリスのアンティーク家具や自然素材を扱う会社とお付き合いさせていただく機会がありまして、大きなブライダルホテルを全面アンティーク調に改装したり、500年前の建物…日本でいえば安土桃山時代にあたるような古い建物を移築したり、といった興味深いお仕事をさせていただいたんですね。その際にイギリスの建築基準のようなものに触れたんです。それからアンティークの本場でもあるイギリスにも足を運ぶ様になり、西欧諸国での家や調度品を何代にわたって、大切にする価値観やゴミにしない文化に触れるようになったんです。その国では古い建材を使うのが「普通」になっているんですね。決して、古いものだから大切に、というのではなく普通に使うことに価値を見出していて、そのものづくりにおける考え方にとても引きつけられました。
西本
今の日本の住まい作りとは大きな違いといえますね。
木村
日本ではオートメーションで同じプリントのパーツが大量に生産されて、それが組み合わされ、同じ表情の住まいが何万棟も並びます。そうしなければ採算が取れないというのもありますし、時代時代で日本が求めてきたものだから仕方ないのかもしれません。イギリスをはじめとするヨーロッパ諸国ではそういった住まい作りはなくって、昔ながらの材料と技術が重宝されながら現代に伝えられてきています。日本とは違うものづくりの考え方においては見習うところが多くありますね。しかし、私は建築家であって、作品を作る芸術家ではありませんからね。大事なのは、お客様のライフスタイルを理解しながら要望などを聞き入れて、それを自分の持っている技術で現実化してあげられるか、ということ。基本としてそれはいつも考えています。
西本
そのときの経験が現在のお仕事にもいい影響を与えられていると?
木村
そうですね、とくにイギリスの自然素材を生かした民家は、日本に多くありがちな既成のパーツを組み合わせただけの住宅よりもはるかに魅力的で、住むほどに味が出てくる、住む人にとってどんどん心地よくなる、それは私の住まい作りのコンセプトにおいても大きく影響しています。
西本
今現在、お仕事はどのようなご依頼が多いのですか?
木村
始めた当初は店舗の仕事が多かったのですが、2000年あたりからは住宅の仕事が増えてきました。
西本
最後になりますが、今後はどのような住まい作りを目指していこうとお考えですか?
木村
自然素材を生かした住まいは長持ちします。新しい世代、その次の世代の人達にも良さがわかる住まいを作っていきたいですね。今のお父さん、お母さん、その子供が大人になった時、お孫さんが大人になっても住み続けたい…そう思っていただけるような住まいを目指していきたいと思います。
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