|
 
西本 こちらのアトリエアルバさんは住宅設計を中心に行っている一級建築士事務所だそうですね。開設されたのはいつ頃になりますか?
岩崎 個人で設計事務所を構えましたのが1996年の8月で、アトリエアルバの屋号で新たにスタートさせたのが2008年の2月です。
西本 どのようなきっかけで、今のお仕事をなされるようになったのですか?
岩崎 高校生の頃なのですが、自宅を建て替えることになりまして、父親から「新しい自宅の間取りを考えてみないか」と言われたんです。それで、遊び感覚で書いて見せたところ、父親も「なかなかいいんじゃないか」ということで実際にその間取りで建て替えが行われたのです。その時にこの仕事の楽しさを覚えたのだと思います。それが丁度、進路についていろいろ考えていた時期だったので、こういうやりがいのあるものを仕事にできたら、と思うようになったのがきっかけですね。
西本 それで、高校卒業からは専門的なお勉強を?
岩崎 はい、まずは建築専門の学校へ進むための勉強が必要でした。専門学校を卒業してからは大手のハウスメーカーの設計課に配属され今の仕事の基礎を学びました。4年間ほど設計の仕事で何社か回る中、最終的には独立したいという夢を持っていましたね。
西本 そうして念願の独立を果たしたわけですが、実際にご自分の事務所を持たれた当初はいかがでしたか?
岩崎 平成8年に開設したのですが、当時は業界としても非常に厳しい時期でかなり苦労しましたね。
西本 そのような時期を乗り越え、長年続けてこられたこのお仕事の魅力とは?
岩崎 お客様はいろいろな夢を持って、いくつもの設計会社を見て、どこが良いのか探していると思うのです。住まい作りにはいろいろな制限もありますし、その中でも捨て切れないこだわりなどがあったりして自分の納得のいかないものは作りたくないという思いが強いはずです。そういうお客様の希望や夢、それが今までには無かったもので、できるかどうかわからないかもしれないけれど、ひょっとしたら私の手で形にできるかもしれないという可能性を秘めているといった部分でしょうか。
西本 お仕事の責任の重さがうかがい知れますね。岩崎さんのような女性の一級建築士の方は業界全体でどの程度いらっしゃるのですか?
岩崎 だいたい全体の2割程度と聞いています。
西本 非常に厳しい世界のようですね。住まい作りの打ち合わせは水まわりなど女性側からの要望やご意見も多いと思うのですが、女性の建築士さんだと意見も出しやすいですね。建物の設計にはいろいろ分野が分かれていますが岩崎さんが住宅を中心に行っている理由とは?
岩崎 ビルや店舗で迷ったこともありましたが、自分がこの仕事を始めたきっかけが住宅だったこともありましたし、最初から最後までトータル的に視野に収まる、目が行き届くのが住宅かなと思いました。
西本 こちらのアトリエアルバで設計を依頼し、実際に施工を行う場合はどうなりますか?
岩崎 はい、独自のネットワークがございますので施工は専属の信頼ある工務店や外構会社が行っています。
西本 お客様が依頼する際に、やはり予算枠があると思いますが、お客様の要望などをどのようにして形にしていくのですか?
岩崎 そうですね。予算枠内で夢を実現するためには「何を優先するか」にかかってくると思います。それをバランスよく形にしていくのがやりがいでもありますね。まず、どういったイメージを描いているのかを聞き出すところから始まります。玄関を広くしたいとか、吹き抜けにしたいとか…間取りを作りつつ材料も提案しながら選んでもらっていきます。インテリアの資格も持っていますので、家一軒分まるごとご提案できるんですよ。ある程度の形が出来上がると見積もりを作成し、そのやり取りを何度か繰り返すうちに落ち着くところを見出すような感じですね。
西本 我々素人からすると、こういった業者さん選びって大変難しいと思うのですが、どういったところに注目すればよろしいですか?
岩崎 担当者さんと会ってみないとわからない部分はありますよね。会社によっては得意分野も違うと思いますし。その得意分野が自分の理想を作ってくれそうなところかどうか。あとは遠方の業者さんだと現場をよく見てもらえないので近場の業者さんを選ぶというのも一つのポイントだと思いますね。
西本 最後になりますが、これから家作りをお考えになられている読者の方へメッセージをいただけますか?
岩崎 こうしたい、ああしたい、といろいろな夢をお持ちのお客様で、実現が難しいとあきらめかけていた方、一度ご相談ください。一緒に作っていく過程で、一緒に探っていけたら、必ず納得のいただける住まいをご提案できる自信があります。自分に合ったお気に入りの家は、幸運も呼んでくれると思います。
|